墓石のランク

石は私たちの生活の中に色々と取り込まれています。墓石もまたその一つです。ただ、その特性上、なかなか必要にならないとそれについて考えることは少ないのかもしれません。だから、どうしたらいいのだろうと思われるのは当然のことで、墓石を選ばれるにあたっては、美しさ、色みだけでなく、耐久性やお値段にもかかわってくることなので、墓石のランクについても気にかけると良いでしょう。

例えば、愛知県今治市で産出し、関西・中国地方で墓石によく使われる大島石は、特級から二級まで、５つのランクがあります。大島石の特級は墓石に求められるもの、全てを持っていますが、産出量が少なく今ではとても貴重なものとなっており、墓石として一般的によく使われるのは一級のもので、お値段の目安として100万円を下回ることはあまりないようです。

また、香川県で産出する庵治石や、佐賀県で産出する天山石 も、墓石としてよく使われます。庵治石は「花崗岩のダイヤモンド」と言われるほど高級石材です。磨くとまだらの模様が出てくるのですが、この石特有のもので硬さも言うことがありません。天山石は近年、墓石として良く流通している石です。青みが強いものが良いものとされています。石の目が粗いので好き嫌いが分かれますが、国産の石の中ではお手頃な価格で入手できます。

墓石のランクは墓石を買う時の一つの基準となります。また、吸水率も大事な指標となりえます。吸水率が低ければ低いほど、水を吸いづらく長持ちする石といえます。大島石は約0.111％、庵治石は約0.15％、天山石は約0.09％と言われています。

しかし、あまりそれに振り回されなくても良いと思います。信用できる石材店と出会われて、長い年月、残るものとして、安心感や満足感をお感じになられることこそ大切なのではないでしょうか。