お墓の永代使用料と管理費は何が違うのでしょうか?お墓を建てる際に考えておかなければいけないことが、今後必要となる費用です。
霊園にお墓を持つ際には、霊園に対して永代使用料を支払うことになります。永代使用料とはお墓の土地を永代に亘って使用できる費用のことで、永代使用料を支払っておけば、永久にお墓を持ち続けることができると考える人もいるでしょう。しかし、お墓を維持するためには永代使用料以外に、毎年支払う管理費が必要となります。
年間管理費とは、霊園を維持管理する為の諸費用のことで、お墓の購入の際に永代使用料を支払い、墓地を使う権利を手にしていたとしても、管理費を滞納すればその権利は失われることが一般的です。管理費の滞納により使用権を失った場合は、そのお墓は撤去され、そこに新たなお墓が建つ形となります。
お墓の中にあった遺骨は、他の人の遺骨とまとめて埋葬をする合祀となることが一般的です。合祀となってしまえば、先祖の遺骨を取り出すことはできなくなってしまいます。そのため、先祖代々の墓をしっかりと守りたい、お墓参りができる場所をしっかり残しておきたいと考えるのであれば、忘れず管理費を支払っていくことが重要となります。
永代使用料は、地域や霊園によって大きく異なり、場所によっては100万円を大きく超えることもあるものです。そのため、お墓選びをする際には永代使用料を比較検討する人も多いでしょう。ただ、長くお墓を維持するためには、毎年管理費を支払い続けていく必要があります。そのため、お墓を購入する際には、建てた後にどれだけの費用が必要になってくるか、無理なく維持ができるかまでしっかり考えておくことが大切です。