霊園内に坂や段差が多いと大変

墓地や霊園探しでポイントになるのが、高齢者や足の不自由な人たちにとって訪れやすいところかどうかということです。そのような人たちの場合には、杖や車いすを使って移動することが多くなるため、段差が多い、転びやすい、高低差がある、そして駐車場からどのくらい歩くのかなどが重要なチェックポイントになるのです。そこで、平坦でバリアフリー化されているのかどうか、また高齢者が歩くということを考えると手すりの設置状況はどうか、ということは調べておきたいところです。

車いすを利用する方がお参りをする場合には、霊園内の道が狭いと大変で、動きにくくなってしまいますし、ちょっとした物が置いてあるだけで、車いすで前に進めないということになりかねません。そうしたことを考えると、道が広く平らでゆったりとしているのが理想であり、そうした霊園や墓地を探すことができるでしょう。こうしたバリアフリーの取り組みができている霊園などでは、実際に車いすでお墓の前まで行き、座ったままでお線香をあげたり、お花立てに手が届くようになっており、墓石の形や動線を工夫し設計されています。

高齢者や足の不自由な人にとって、お墓参りは大切なひと時であり、故人の思い出が蘇ってくる時ですが、体が思うように動かない場合には、少しの距離が大変と感じるものです。このように、徹底したバリアフリー化した墓地や霊園は、乗り降りがしやすい広い駐車場、園内のゆったりとした設計、そして落ち着いた雰囲気を持ち、お墓のデザインまで車いすや杖を使用する方が不自由のないようにサポートしており、是非とも選びたい霊園や墓地の候補になるに違いありません。